007シリーズ

人気の衰えないシリーズモノと言えば、イアン・フレミング原作007シリーズ!
第一作目が1962年に公開されているので、半世紀が過ぎてしまっています☆
良く議論になるのが、『007』をどう読むか? 『ゼロ・ゼロ・セブン』と読んだり、『ダブル・オー・セブン』と読んだり。『ゼロ・ゼロ・セブン』と呼ぶと、それは『サイボーグ009(ゼロ・ゼロ・ナイン)』と違うよ!と言われる事も。
基本的に英語圏では『ダブル・オー・セブン』と読んでいます。

イギリス諜報部に所属する殺しのライセンスを持つジェームズ・ボンドの活躍を描くスパイ映画。007の番号以外に、小説では011なんて番号も出てきたんではなかったでしたっけ? 映画の中で出てきたかは、覚えていません・・・。

映画化される時代の世相を反映した作品が多いですが、どちらかと言えば、どの作品も娯楽性が豊かな作品で、時代の世相は隠し味程度でしょうね☆
毎回出てくる新兵器も楽しみの一つだったり、ボンドが乗る車も注目です!

一作目から順番にアップしている途中で、ようやく13作まで来ました。ちんたらしていたら、映画がどんどん制作されそう・・・(^^;)先は長い!

まず最初に、映画が始まって「007」を見るぞ!という気になるのが、これですよね!

ショーン・コネリーの時代は、帽子をかぶってるんですね(*^。^*) 他の違いは、立ったままだったり、膝をついたり、結構あっさり目のピアース・ブロスナンだったり。
でも、ダニエル・クレイグでいきなり変わってました。
これ、ガンバレルシークエンスと言うのですが、これだけでも歴史を感じます。この動画では、1962年から2002年までのガンバレル(Gun Barrels)です。

1作目「ドクター・ノオ(Dr. No)」

ドクター・ノオ 007シリーズ

1962年公開。
ジェームス・ボンドがショーンコネリー。ボンドガールがアーシュラ・アンドレス。
当時の邦題は、「007は殺しの番号」

監督は、テレンス・ヤング。

イアン・フレミングの長編小説としては6番目の作品で、1958年に刊行されています。

毎回楽しみになっている新兵器やボンドカーは、この作品では登場していません。いつの間にか、恒例になってしまったって感じなんでしょうね☆

初代ボンドガールのアーシュラ・アンドレスが海から上がってくるシーンは、BBCで「最もセクシーなシーン」に選ばれています。

ドクターノオ ジェームスボンド、ショーン・コネリーアーシュラ・アンドレス、ドクター・ノオのボンドガール

ドクター・ノオ 007シリーズドクター・ノオ

2作目「ロシアより愛をこめて(From Russia with Love)」

ロシアより愛をこめて

1963年公開。
ジェームス・ボンドがショーンコネリー。ボンドガールがダニエル・ビアンキ

監督は、引き続きテレンス・ヤング。

イアン・フレミングの長編小説としては5番目の作品で、1959年に刊行されています。

主題歌は、マット・モンローの「ロシアより愛をこめて」。

邦題ですが、もともとは「007 危機一髪」だったのが、1972年に直訳に近いタイトルに。

小説としては、「ロシアより愛をこめて」の続編が「ドクター・ノオ」になります。「ロシアより愛をこめて」のタチアナは、ジェームズ・ボンドと一緒にイギリスに来たけれど、「ドクター・ノオ」では、自殺したとボンドが聞かされるシーンがあったと思います。映画の順番は逆なので、勿論そういうシーンは映画にはありません。

ショーン・コネリーロシアより愛をこめて ジェームズ・ボンドとタチアナ・ロマノヴァダニエラ・ボアンキ

3作目「ゴールドフィンガー(Goldfinger)」

goldfinger

1964年公開。
ジェームス・ボンドがショーンコネリー。ボンドガールがオナー・ブラックマン

監督は、ガイ・ハミルトン。

イアン・フレミングの長編小説としては7番目の作品で、1957年に刊行されています。

映画としては、ボンドカー誕生の作品としても有名。アストンマーチン・DB5は、その後も次作「サンダーボール作戦」や2012年の「スカイフォール」にも使用されてます。

ジェームズ・ボンドの友人でCIAのフェリックス・ライターは、今回セク・リンダーがキャスティングされています。

全身ゴールドの写真は、あまりにも有名!!!

ジェームズ・ボンド ショーン・コネリーgoldfinger

4作目「サンダーボール作戦(Thunderball)」

サンダーボール作戦 Thunderball

1965年公開。
ジェームス・ボンドがショーンコネリー。ボンドガールがクロディーヌ・オージュ

監督は、初代テレンス・ヤング。

イアン・フレミングの長編小説としては8番目の作品で、1961年に刊行されています。

ボンドカーは、前回に引き続きアストンマーチン・DB5。秘密兵器として、一人で飛行できるロケット・ベルトが登場。ボンドが敵地から脱出する時に使われています。

シリーズで初めて、水中のアクションシーンが撮影されました!

サンダーボール作戦 Thunderball、ロケットベルト着用のボンドサンダーボール作戦 Thunderball3

thunderball4claudineauger

5作目「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」

007は二度死ぬ

1967年公開。
ジェームス・ボンドがショーンコネリー。ボンドガールが若林映子と浜美枝。

監督は、ルイス・ギルバート。

イアン・フレミングの長編小説としては11番目の作品で、1964年に刊行されています。

ほとんどが日本で撮影された作品で、丹波哲郎が日本の情報機関のボスとして登場!
勿論!ボンドガールも日本人。既に書きましたが、若林映子と浜美枝の二人。ボンドカーは、トヨタ・2000GT。

007は二度死ぬ007は二度死ぬ

TOYOTA GT2000 ボンドカー007は二度死ぬ007は二度死ぬ ドナルド・プレザンス

6作目「女王陛下の007(On Her Majesty’s Secret Service)」

女王陛下の007 On Her Majesty's Secret Service

1969年公開。
ジェームス・ボンドが、このシリーズには珍しく一作しか出演しなかったジョージ・レーゼンビー。更に珍しいのは、ジョージ・レーゼンビーは、シリーズで唯一のオーストラリア出身の俳優さん!ということですね。
ボンドガールがダイアナ・リグ。

監督は、ピーター・ハント。

イアン・フレミングの長編小説としては10番目の作品で、1963年に刊行されています。

映画としての興行成績は特に悪くはないみたいですが、007シリーズとしては良くなかったんですね。7作目では、ショーン・コネリーがボンドを再び演じています。
ボンドカーは、1969年製アストンマーチン・DBS。

ジョージ・レーゼンビー George Lazenby女王陛下の007 On Her Majesty's Secret Service ボンドガールのダイアナ・リグ

7作目「ダイヤモンドは永遠に(Diamonds Are Forever)」

ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever

1971年公開。
ジェームス・ボンド役が、ショーン・コネリーに戻った作品
ボンドガールがジル・セント・ジョン。

監督は、3作目の「ゴールド・フィンガー」と同じガイ・ハミルトン監督。

イアン・フレミングの長編小説としては4番目の作品で、1956年に刊行されています。

映画としては賛否両論あるようですが、コメディタッチの部分は、この後007を演じるロジャー・ムーアに引き継がれています。
ボンドカーは、1971年製マスタング・マッハ1。但し、ボンドの車ではなく、ボンド・ガールであるジル・セント・ジョン演じるティファニー・ケイスの車。

ダイヤモンドは永遠に ショーン・コネリーダイヤモンドは永遠にジル・セント・ジョン Jill St. John

8作目「死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」

死ぬのは奴らだ Live and Let Die

1973年公開。
ジェームス・ボンド役を、ロジャー・ムーアが演じた初の作品。
ボンドガールはジェーン・シーモア。

監督は、引き続きガイ・ハミルトン監督。

イアン・フレミングの長編小説としては2番目の作品で、1954年に刊行されています。

特にボンドカーはなし。
フェリックス・ライターファンは多いと思いますが、この作品で演じているのは、後の17作目、1989年公開の「消されたライセンス」でも同役を演じるデヴィッド・ヘディソン。「消されたライセンス」では、ボンド役がティモシー・ダルトン。

死ぬのは奴らだ ロジャー・ムーアとジェーン・シーモアジェーン・シーモア

9作目「黄金の銃を持つ男(The Man With the Golden Gun)」

The Man With the Golden Gun

1974年公開。
ジェームス・ボンド役は、前作から引き続きロジャー・ムーア。
ボンドガールはブリット・エクランド。

監督も、引き続きガイ・ハミルトン監督。

イアン・フレミングの長編小説としては12番目の作品で、1965年に刊行されています。ただ、校正中にイアン・フレミングは死去。これが彼の遺作となりました。

ボンドカーは、アメリカン・モーターズ(AMC)のホーネット・ハッチバックになっていますが、特に装備などはなし。
小説では前作が「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」で、日本で死んだと思われていたジェームス・ボンドがKGBに洗脳されて上司Mを殺そうとする所から始まります★

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10作目「私を愛したスパイ(The Spy Who Loved Me)」

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1977年公開。
ジェームス・ボンド役は、出演3作目となるロジャー・ムーア。
ボンドガールはバーバラ・バック。

監督は、ルイス・ギルバート監督。5作目の「007は二度死ぬ」でも監督でした。

イアン・フレミングの長編小説としては9番目の作品で、1962年に刊行されています。

ボンドカーは、ロータス・エスプリ。なかなかの装備で、セメントガン(後部ナンバープレートからフロントガラスに噴射して前を見えなくする)、ミサイル、魚雷、水中煙幕、水雷。
全作品では装備らしい装備が無かった事と比べると装備はやたらと凄くなってます。

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SPY WHO LOVED ME, THERichard Kiel

11作目「ムーンレイカー(Moonraker)」

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1979年公開。
ジェームス・ボンド役は、出演4作目となるロジャー・ムーア。
ボンドガールはロイス・チャイルズ。

監督は、ルイス・ギルバート監督。5作目の「007は二度死ぬ」、前作の「私を愛したスパイ」でも監督でした。007シリーズで、3作も監督をしたのは今のところ(2014)この人だけです。

イアン・フレミングの長編小説としては3番目の作品で、1955年に刊行されています。

ボンドカーはなく、ボートやゴンドラが登場。何よりこの作品では、ロケットが出てきますからね~。
これは、「スターウォーズ」の影響があって制作された映画でもあります。

またM役のバーナード・リーですが、次回作の「ユア・アイズ・オンリー」への出演が決まっていましたが、この作品が最後となりました。

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12作目「ユア・アイズ・オンリー(For Your Eyes Only)」

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1981年公開。
ジェームス・ボンド役は、前作から引き続きロジャー・ムーア。
ボンドガールはキャロル・ブーケ。

監督は、イギリスの映画監督ジョン・グレン。この後16作品目まで彼が監督を担当しています。

1960年に007シリーズでは初の短編小説「007の冒険(For Your Eyes Only: Five Secret Occasions in the Life of James Bond)」が出版されました。原題の通り5つの短編がありますが、「読後焼却すべし(For Your Eyes Only)」と「危険(Risico)」がこの作品の原作となります。他に「バラと拳銃(From a View To KIⅡ)」→007 美しき獲物たち、「珍魚ヒルデブランド(The Hildebrand Rarity)」→007 消されたライセンス、「ナッソーの夜(Quantum of Solace)」→007 慰めの報酬 の三作品が収録されています。

撮影前にM役のバーナード・リーが逝去したため、2015年現在、Mが出演しない唯一の作品となっています。

ボンド・ガールのキャロル・ブーケはフランス人で、15歳でソルボンヌ大学に入学したという才女です。そう言えば、今までのボンド・ガールと比べるとちょっと雰囲気違いますよね。

ボンド・カーは、ロータス・エスプリターボ。カーチェイスを行うのは水平対向4気筒エンジンのシトロエン・2CV。

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13作目「オクトパシー(Octopussy)」

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1981年公開。
ジェームス・ボンド役は、ロジャー・ムーア。
ボンドガールはモード・アダムス。彼女は、9作目「黄金の銃を持つ男(The Man With the Golden Gun)」とは違えて2度目の出演で、今回はメインのボンドガール。。

監督は、ジョン・グレン。

1966年に出版された007シリーズの2番目の短編小説「007号/ベルリン脱出(Octopussy and The Living Daylights)」が原作。

M役のバーナード・リーの代わりに、ロバート・ブラウン(Robert Brown)が後任のMがを演じています。。

ボンドカーはありませんが、セイコーの時計やモンブランの万年筆など、今回も細かな秘密兵器が登場しています。

Roger MooreLouis JourdanMaud Adams

Kristina Waybornoctopussy



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